はじめに
「忙しくて野菜を食べる時間がない」
「野菜ジュースを飲んでいるから野菜不足は大丈夫だと思っている」
そんな方も多いのではないでしょうか。
コンビニやスーパーではさまざまな野菜ジュースが販売されており、手軽に野菜を摂れるイメージがあります。
しかし、果たして野菜ジュースは本当に野菜の代わりになるのでしょうか。
この記事では、管理栄養士の視点から野菜ジュースのメリットや注意点について解説します。
野菜ジュースで野菜不足は補える?
結論から言うと、野菜ジュースは野菜不足を補う助けにはなりますが、完全に野菜の代わりになるわけではありません。
野菜ジュースにはビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれており、普段野菜をあまり食べられない方にとっては便利な飲み物です。
一方で、製造過程で失われる栄養素もあり、生の野菜や調理した野菜と全く同じというわけではありません。
そのため、野菜ジュースはあくまでも補助的な役割として考えることが大切です。
野菜ジュースのメリット
手軽に野菜由来の栄養素を摂取できる
野菜ジュースの最大のメリットは手軽さです。
仕事や学校で忙しい日でも、飲むだけで野菜由来の栄養素を摂取できます。
コンビニやAmazon等でも買えるという点も非常に大きいですね。
外食が多い方や一人暮らしの方にとっては便利な選択肢の一つです。
保存管理しやすい
野菜は保存期間が短いものもありますが、野菜ジュースは比較的長期間、しかも常温で保存できます。
買い置きしておけるため、野菜不足が気になるときにすぐ利用できます。
野菜を食べるきっかけになる
普段あまり野菜を摂らない方が健康を意識するきっかけとしても役立ちます。
まずは野菜ジュースから始めるという方法もよいでしょう。
野菜ジュースだけでは不十分な理由
・食物繊維が少ない商品がある
野菜には食物繊維が含まれています。
しかし、野菜ジュースの中には製造過程で食物繊維が減少している商品もあります。
食物繊維は腸内環境を整えるために重要な栄養素です。
・咀嚼による満足感が得られない
野菜を食べると自然と噛む回数が増えます。
一方で野菜ジュースは飲むだけなので、満足感が得られにくい場合があります。
・糖質が多い
野菜ジュース摂取における最も懸念すべき点になりますが、商品によっては糖質が多く、飲みやすさを重視した野菜ジュースの中には果汁が多く含まれている商品もあります。
少ないものから多いものまで幅広くありますが、10g〜30gも含まれています。
飲み過ぎは様々な疾患を誘発する恐れがあります。
商品によって栄養成分が異なるため、購入前に栄養成分表示を確認することが大切です。
野菜不足を解消するために大切なこと
野菜ジュースだけに頼るのではなく、普段の食事で野菜を取り入れることが大切です。
例えば、
・サラダを1品追加する
・具だくさんの味噌汁を飲む
・冷凍野菜を活用する
上記のような方法なら無理なく野菜摂取量を増やせます。
野菜ジュースは忙しい日の補助として活用するとよいでしょう。
管理栄養士としての考え
野菜ジュースは便利な飲み物ですが、野菜の完全な代替にはなりません。
しかし、「野菜ジュースを飲んでも意味がない」ということでもありません。
忙しくて野菜が不足しがちな方にとっては、野菜由来の栄養素を補う手段の一つになります。
大切なのは、野菜ジュースだけに頼るのではなく、日々の食事と組み合わせて活用することです。
まとめ
野菜ジュースは野菜不足を補う助けにはなりますが、完全な代替にはなりません。
食物繊維や噛むことによる満足感など、野菜そのものにしかないメリットもあります。
忙しい日の補助として上手に活用しながら、普段の食事でも野菜を意識して摂ることが大切です。
参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット「野菜1日350gで健康増進」
厚生労働省|野菜1日350gで健康増進
農林水産省「食事バランスガイド|SV計算の難しいもの」
農林水産省|野菜ジュースと果汁100%ジュースの考え方
厚生労働省「健康日本21(第三次)推進のための説明資料」
厚生労働省|健康日本21(第三次)